青春群像

梅花戲院という映画館で、フェリーニの映画を上映しているというので、観に行ってきました。

フェリーニは、学生のときに観た記憶があるのですが、ほとんど覚えておらず、観た映画のタイトルすらあやふやです。ただ「よくわからないな〜」と思って観た気がします。

上映作品は「甘い生活」「8 1/2」「魂のジュリエッタ」「青春群像」「崖」の5本。
この中の「青春群像」を観てきました。

中文字幕がわからず内容が理解できなかったら嫌なので、ストーリーを予習して、映画館へ。
最初はイタリア語という未知の言葉を耳にしながら、外国語である中国語を目で追うことにとまどいましたが、直に慣れ、映画に集中できました。

映画は、すごくよかったです。30ぐらいの無職の男たちの話なのですが、私もふらふらしていた時期があったので(今もそうか…)人事じゃなかった。

夜遊びした帰りに、男がベンチに座っていると、口笛を吹きながら元気に駆けてくる男の子がいる。こんな夜中にどうして子供が、と男の子に声を掛けると、仕事に行くと言う。
毎朝3時に起きて、駅で働いていると言う男の子に、男は驚いて思わず、「楽しいかい?」って聞くと、男の子は、そう質問してしまう男を、理解できないような、少しかわいそうな顔で見る。

というシーン、よかったです。
感動しても、私はきっと忘れてしまうでしょうから、書いておきました。

ところで、この「青春群像」の中文タイトルは「小牛」です。何だかかわいい。