居留証更新

今年も移民署で居留証更新の手続きをしてきました。

後は新しい居留証を取りに行くだけです。これでまた一年台湾にいられます。

前回まで必要だった写真が、今回は不要だと言われました。

一昨年まで工作許可証を発行してもらうときに必要だった、納税証明書も昨年から不必要になったし、年々必要なものが減っています。

後は学生は移民署に設置されたPCで手続きができるようでした。コロナ対策で対面での手続きを避けるためかと思います。

 

 

 

『柏屋コッコの人生漫才』

清明節の四連休後に新型コロナウィルスの感染者数が増加されるのではと懸念されていましたが、4/14には台湾での感染者数がゼロと発表されました。
連休中に特に人出が多かった11の観光地に出かけた人は自主的に自宅検疫して下さいという政府の通達が守られているおかげかなと思います。
だからといって楽観視はできませんが、台湾政府の迅速な対応が実を結んでいるなと感じています。

 

もともとインドアで家にいることが多いので、外出自粛も苦にならずコロナ流行前と変わらずに、休日は家で漫画や映画を見て過ごしてます。
相変わらず『ガキでか』をげらげら笑って読んでます。
その他にも単行本で全巻持っていた『柏屋コッコの人生漫才』をkindle unlimitedで見つけ、十年振りくらいに読みました。
昔面白いと思ったものでも時間が立つと色褪せてしまうのでは、と心配したのですが、全くの杞憂でした。やっぱりおもしろい!
読者から回りにいる奇人変人エピソードを募集して漫画にする回があり、その中でも特に会社の隣の席の美人の先輩が自分にだけ変なことをしてくる、という話が好きだったことを思い出しました。衝撃を受けた鍋プリンの話がまた読めて嬉しい。
単行本で読んでいた当時は、これだけ楽しそうな生活をしているコッコ先生が、ずっと漫画の中で「もうだめ」「描けない」と言っている理由が分からず、もっと読みたい、もっと続けてほしいと思っていました。
久々に読んだら、実生活を切り売りしていく大変さがひしひしと伝わり、本当はもっと早く連載を止めたかったんだろうな、と以前とは別の感想も抱きました。
奇人変人エピソード募集も、実生活を切り売りしないで連載を続けさせるためにやっていたんだろうなあ、大変だったんだろうなあと当時のコッコ先生に思いを馳せたりしました。
しかし面白いことに変わりなし。
引越しを機に手放した漫画をまた読むことができて、最近の書籍電子化の波をありがたく思ってます。

清明節

台湾では、先週の木曜から清明節という祝日で四連休だったのですが、その間に多くの人々が出歩き、今後新型コロナウィルスの感染者の増加が懸念されています。

元々四連休は遊びに行く予定はなく、家でだらだらするぞ!と意気込んでいたのですが、治療中の歯の詰物が連休二日目の昼間に取れ、その後は何食べてもしみるため、食事がままならず、連休中は歯医者も開いていないため、早く休み終われと望みながら、ビールで栄養を取ってました。悲しい。
連休明けて歯医者に行ったら、先月三週間ほどかけてした歯と歯の間を広げる治療がかぶせ物が取れたために元の木阿弥になってしまったと知らされ、不自由な思いをしただけに、心がくじけた。

授業と授業の合間に三時間ほどの空き時間がある日があり、だいたいモスバーガーかカフェで時間つぶしているんですが、どちらも人が多く空気もこもっているので、今週から一旦家に戻って再度出直すことにしました。電車での移動回数が増えるので、感染対策になっているのかは微妙ですが、やってみたらそんなに大変ではなかったので、しばらく続けようかと思います。

「ファミ通」と「がきデカ」

去年華々しくシャバにカムバックされた餅月あんこ先生の「ドラネコシアター リプライズ」が連載中の週間ファミ通がkindle unlimitedで読めると知り、鼻息荒く夫にアピールしたところ許可が下りまして、kindle unlimitedに入りました。
あんこ先生の描く線と文字が往時と変わらず涙、涙。単行本化期待しています。

私はゲームは門外漢なのですが、兄が買ってたファミ通を小中と読んでました。ファミ通は桜玉吉、鈴木みそ、餅月あんこ、竹本泉等漫画連載が豊富で、ゲーム分からなくても楽しめたんですよね。
今回二十数年ぶりに読んだら、桜玉吉の月間ビームの宣伝四コマとあんこ先生のドラネコシアターが載っていて、時空を超えて尚同じ漫画家が同じ雑誌に漫画載せてることにおののきました。嬉しいとありえないがないまぜになった気持ちになりました。あんこ先生に関しては往時と同じ漫画の続編ですよ!これが泣かずにいられますか。

何言ってるのか分からない方も多いと思うのでこの変にしておきます。

 

そもそもkindle unlimitedで読んだ「がきデカ」が猛烈におもしろいということを書きたかったんでした。書き出し間違えました。
私が生まれた頃には「がきデカ」の連載は終了していたので、タイトルと「死刑」というギャグは知っていたんですが読んだことはありませんでした。

四十年前に連載されていた漫画だと思えないくらい新鮮で、毎日ゲラゲラ笑って読んでいます。
こまわり君は下品で汚いんですが、こまわり君を支えるイケメンの西城君とモモちゃんとジュンちゃんというカワイイ姉妹がいることで絶妙なバランスが取れていると思います。
最初は西城君がツッコミ役で、モモちゃんとジュンちゃんはこまわり君がすることに驚いたり怒ったりしているんですが、5巻あたりからジュンちゃんがこまわり君がやることに乗っかるというおかしな流れがはじまり、昨日読んだ7巻では、ジュンちゃんこまわり君に促されて公衆の面前であるにもかかわらず、おしっこして話落としてました。すげえ!笑いの世界では同じことでも女がすると笑えないことが多い中、男と同じことをして話を落とすジュンちゃん、最強じゃないかと思いました。
7巻まで読んだ中では、5巻のゴキブリの回が最高に好きです。
一コマ目で壁一面にゴキブリが這っている台所という普通に考えたら卒倒するであろう中でこまわり君のお父さんとお母さんが、「最近ゴキブリ多いのよね」「そうだな」というのどかな会話をしています。もうそこからおかしい。この回、何回読んでも笑っちゃいます。

新型コロナウィルス

新型コロナウィルスが世界中に広がり、収束の目処がなかなか立ちません。

台湾では3月20日0時から全世界が渡航中止・退避勧告に引き上げとなりました。

台湾では国内での感染よりも、海外から帰国した人の感染が多いので、中から出さない、外から入れないことにより、感染者数をこれ以上増やさない目論見のようです。

 

コロナ流行前、流行後の生活上の変化を上げると、

職場(語学学校)や通院中の歯医者へ入る時に体温チェックをするようになり、その後、職場は教師、学生ともマスクをしなければ入れなくなりました。これは2月中のことです。

先週には夫の職場でリモートワークの導入の準備が進み試しにやってみたり、デパート(新光三越)に入る際に体温チェックを実施するようになったりの変化もありました。

先週は台湾での感染者が100例を超え、不安を感じた市民が食料品を買いにスーパーに走るという報道があったのですが、実際私が昨日近所のスーパーに行った際、インスタントラーメンや缶詰等の棚は軒並み空でした。しかし私がほしかった野菜、肉、豆乳等はすべて買え、特に不便を感じずに買い物を終えました。

 

元々年明けから仕事以外は引きこもり気味だったため、私個人は特に大きな変化がない、とこうして書いてみて改めて気づきました。四月に観覧予定のイベントがなくなったくらいですか。

 

新型コロナウィルスとは全然関係ありませんが、年明けに健康診断に行って色々見てもらったところ、ちらほら検査結果の数字に赤いところが出て、飲酒量が減りました。その前は休肝日週に二日を目標にしていたんですが、現在は飲むのは週に三日くらいで、こちらは大きな変化かなと思います。

 

 

 

 

 

2020年

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

台湾は旧正月がメインのため、今年は新暦正月の休みは元日のみでした。

治療済みの歯が欠けて大晦日には歯医者に行き、目下歯の治療中で、若干憂鬱です。

それから二十年飲酒を続けたつけか、最近酒を飲むとじんわりお腹が痛いので、来週健康診断行ってきます!

どうも1999〜2000年、 2009〜2019年と個人的に9から0年は低調なことが多いので、 2019〜2020年もそんな感じかなと思っています。それ抜けると割といいので、今回もそうだといいなあ。

 

古井由吉週間が終わった後は、夫が買い込んだ小谷野敦の小説三冊を連続で読みました。小谷野敦は小説以外は何冊か読んでいて、忌憚ないところが好きです。小説もよかった。単行本『とちおとめのババロア』の表題作おすすめします。

 

それからウェブ連載をずっと追っていた『ブスに花束を。』既刊全巻を夫にねだって買ってもらった。改めて一巻から読んだらやっぱり面白くて、読み通した後にもう一回、更にもう一回ともう四回くらい読んでます。夫もハマって、同じように読み返している模様。

冊数が多い漫画は値段もそれなりにするので買うのに罪悪感を伴うのですが、買った本を二回読めば半額になり、三回読めば四分の一の値段になる、という読めば読むほど値段が下がっていくという夫独自のルールがあるため、『ブスに花束を。』は購入数日でほとんどタダになりました。

 

『ブスに花束を。』を読み終わった後は、うっかりアマゾンプライムでアニメ『BANANA FISH』を見つけ、三日で全話見てしまい、最終話を見終わった今は虚無です。吉田秋生先生はなぜあんな物語をお創りになられたのか…。雑誌連載で追っていたらと思うだに恐ろしいです。

 

ブログタイトルの副題に台湾あれこれと付けている割に、本当に台湾住んでいるの?と疑われて最もな内容ですので、最後に台湾らしい話題を。

今週末は台湾大統領選があり、蔡英文再選なるかと盛り上がっております。

それから今年は旧正月が一月二十五日と例年より早いため、仕事の方も学生さんが減り始め休みの雰囲気になってきてます。

 

古井由吉

福岡へ行く直前に久々に風邪を引き、仕事する以外はずっと寝てました。旅行の前々日まで37~38度を行ったりきたりしてましたが、福岡行ったら全快しました。よかった。

 

読みかけの小谷野敦の『江藤淳と大江健三郎』と古井由吉『聖・栖』を布団の中で読みきったことが頭に触ったのか、朝方寒いのを我慢して寝てたら次起きたときは喉が痛くなってました。二冊とも私にとって難解な本で、無理して読んだのがよくなかったのかと思います。四十過ぎて未だに知恵熱出すのどうにかなんないか。あと英単語アプリを集中してやったのも一因かと。ちょっと普段と違うことすると体が追いつきません。

 

古井由吉は何人かの作家が好きな作家にあげているものの、難しそうなので、なかなか手を出せずにいたのですが、本屋で見つけた『半自叙伝』を読んでみたらおもしろく、これなら読めそうかもと思ったのが去年の話です。今年になって本を売りに行った台北の古本屋(Whose Books 胡思二手書店)で五冊小説を入手。ここ二ヶ月くらい寝る間際に発行順にちまちま読んでました。『聖・栖』はそうして読んできた最後の本で、これでラストと無理して読んだのが祟りました。ちまちま読み続けなければいけなかった。

最近書かれた『半自叙伝』は読みやすかったのですが、初期の小説はぜんぜん頭に入ってこず、しばらく読んで、理解することを諦めました。ただ字を追うと決めたらそんなに辛くなくなった。半分ぐらい読むと筋が見えてきて、読むのが辛くなくなるのですが、不思議なことにその途端にありふれた小説に思えて、分からずに読んでいた前半が懐かしくなる。分からないときのほうが面白いという今までにない読書体験をしました。何でも評論家には朦朧派と名付けられたそうで、評論家の人でもそういうくらいだから、私が分からないのも当然かと納得しました。