『献灯使』
友人から面白かったと薦められた多和田葉子の小説『献灯使』。
今まで読んだことのない作家だけど、そういえば町田康の書評を読んで気になっていた本だったと思い出しました。
『献灯使』(講談社) - 著者:多和田 葉子 - 町田 康による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
更に作者名に見覚えがあるようなと思っていたら、ここ一か月くらい夜寝る前にちみちみ読んでいるカフカの文庫が多和田葉子編だったのでした。
全てではないですが、収録短編の翻訳もされています。
ポケットマスターピース01 カフカ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0756D8M64/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
何だか縁があるわ、と最近我が家にやってきたキンドルで探したらあったので、電子書籍にて購入、休日に読了致しました。
言葉、文字を使って如何に書くかを考えて書かれた本だと思います。
私が外国語を勉強しているときに感じる、言葉が一人で歩いて行くような感覚がこの本にはありました。
『韋駄天どこまでも』の東田一子と束田十子の話なんて、言葉同士がきゃっきゃっと戯れ合っているような描写があって、読んでてにやにやしてしまった。
惜しむらくは電子書籍で読んだこと。
どうも集中力が続かず、紙の本で読みたかったなあ。
漫画とか軽い読み物は電子書籍でもいいんだけど、小説はなぜか気が散ってしまうのです。