『レインボーサンダー』と「汝、我が民に非ズ」
昨年十月に発売されたザ・クロマニヨンズの新譜『レインボーサンダー』を
一次帰国した夫に買ってきてもらった。
めっちゃよかった。
音の強さ、ヒロトの声の変わらなさ(なんで変わらないの?)に感動した。
職場へ向かいながら聞いていたら、
今までヒロトとマーシーすげえとずっと思っていたけど、
もしかしてこういうものを作らせるロックってものがすごいんじゃないか、
と思った。
ブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズとずっと聞き続けているけど、
全然飽きない。作詞作曲同じ人なのに、あーはいはい、この感じね~、
って慣れることがない。新しいアルバム聞いて、わっと新鮮な気持ちになる。
それから、町田康の新バンド「汝、我が民に非ズ」のアルバムを買ってきてもらった。
かっこいいなあ。ライブ行きたいなあ。
町田康は好きな作家で昨年は『告白』と『パンク侍、斬られて候』を読んだ。
どちらもとてもよかった。
芥川賞作家でもあるし、人気作家であると私は認識しているのだが、
夫は町田康を認識していない。
しかし、何となく気になるらしい。
夫「このバンドはどんなバンド?」
私「作家でパンク歌手の町田康のバンドだよ」
というやりとりを日を開けて、二回繰り返した。
二回目は
「辻仁成みたいな?」
と彼なりのイメージを出してきた。
違う。そんなにナルシシストではない。妻も元アイドルではない。
芥川賞作家であり、猫好きの作家であると補足したのだが、
ピンときていないみたいだった。
(辻仁成も芥川賞とってるので、いい補足ではなかった。
フランスではなくて伊豆のほうに猫と犬と住んでいると言えばよかったか)
二回聞くくらい気になるのなら、本を読んでほしいのだが、
ここのところ時間がなく余裕がなさそうなので、何も言わなかった。