田舎のねずみ都会へいくー3日目前半

朝から隣の部屋の家族(おもにおばちゃん)が話していたのですが、またそこに私の携帯の目覚しが鳴りまして、それに反応した隣のおばちゃんが、「6時だってさ!」と話はじめる、という一日のはじまり。

紹興に行くつもりで宿を出て、ガイドブックにいちばん大きいと書かれていた東バスターミナルに向かったのですが、間違えて杭州東駅行きのバスに乗ってしまいました。
乗ってすぐに間違えに気づき、「東バスターミナル行きと間違えた!」と言ったら、口々に話し出す乗客…昨日の財布失くしたおじさん同様渦中のひとになる私。
バスの運転手が「508に乗り換えればいいよ!」と教えてくれて、親切にも508のバス停で降ろしてくれました。
このバスの運転手、ハンドルの前に携帯を置き、止まったらメールを打ったり、仲間のバスの隣にわざわざつけて手を振ったり、と自由に仕事していました。メールを打ち終わり暇になったようで、話しかけてきたのでおしゃべりしましたが、「俺の言ってることわかるなんて、すごいねえ」と言ったりして無邪気なひとであった。

ところが、すべて聞き取れていたわけじゃない。
508に乗れと言われていたのですが、508には「東バスターミナル」というバス停がなかったので、私は「東バスターミナル」行きの別のバスに乗ったのです。
ところが東バスターミナルからは、バスが出ていない。切符売り場は開いているのですが、全然ひとがいない。何だかおかしいぞ、と思いながら切符売り場で紹興に行きたいんだと言うと、ここからは出ていないから××へ行け、と言われたのですが、××が聞き取れず、何度も聞き返しているところに、客引きが登場。
紹興へ行きのバスが出ているバスターミナルに連れてってやる、と言い、原付の後ろを指さす。
一瞬、そんな体験ができるの!? と喜ぶ自分がいたのですが、原付に跨ってるおいちゃんに「50元で」と言っているのを聞いて我にかえり、断りました。

これを一台のバスの前でやっていたのですが、どうもそのバスが別のバスターミナルへ行くシャトルバスじゃないかと思い始めたところへ紹興行きの小型バスが登場。
「あれで行ける!」と走り出す客引き。それについて思わずバスに乗り込む私。
「50元」という客引き。紹興へは25元くらいで行けるのを知っていたので、何言ってんだ、と値段交渉。
あっさり35元まで下がったので、じゃあと40元出したら、おつりを渡さずに降りた客引き。
私もまだまだまだだと思いました…。

その小型バスに揺られながら、そもそも最初に乗ったバスの運転手が508に乗れと言ったのは、東バスターミナルが使えないから別のバスターミナルに行けと言っていたに違いない、しかし聞き取れなかったのだなあ、と思い返していました。