月曜

タイル敷きの騎樓(屋根付き歩道)を歩いていたら、つるっと滑ってタイルに両手をついて転んだ。左膝をしたたか打った。
うわっ、転んでしまった。
と思いつつすぐに立ち上がり、何でもない顔をしてその場を立ち去る。ついた両手を見ると、茶色く汚れていた。油かなんかのようだ。
信号待ちでリュックからウエットティッシュを出して、汚れた手を拭く。
左膝がじんじんと痛い。擦りむいた気がする。
膝のあたりをみると、ズボンにべったりと茶色い何かが付いていて、それもウエットティッシュでぬぐう。

銀行へ行って記帳。
先月分の給与の不足分が振り込まれいているのを確認。

パン屋でパンを買って公園へ向かう途中で、立ち止まってズボンをめくって左膝の様子を見る。幸い赤くなっていただけで、擦りむいてはいなかった。

公園はシマリスの四倍くらいありそうな、鳩より一回り小さいくらいの四肢の太いリスが、数匹人の回りをうろちょろして、食べ物をもらっていた。
リスは前回来た時より、図々しくなっていた。ベンチに座ると木の上から近づいてきて、その気配に振り向くと、私の目を見て、「その紙袋の中のものを食べてもいいか」と聞いてきた。
紙袋の中身は私の昼食なので、リスに食べられないように、反対側に置くと、別のリスがベンチに上って、その紙袋に手を掛けようとした。
リスがうろちょろしていないベンチに移動して、パンを食べた。

移動したベンチの前方に腰掛けている男性は寛容で、近づいてきたリスにビニール袋の中の食べ残しをあげていた。リスに向けてスマフォを向けると、リスはスマフォを見ながら動きを止めた。リスは撮られ慣れしていた。