『路』

台湾が舞台の小説吉田修一の『路』を読みました。
タイトルの「路」は中国語読みで「ルウ」と読みます。

台湾に日本の新幹線が走るまでの話なのですが、台湾で働く日本人の苦労がいろいろ書かれていて、どうしてこんなに分かるんだ! と作者に畏怖の念すら抱きました。嘘書いてないです。

特に「そうそう!」と同意したのが、台湾人と日本人の時間の捉え方の違い。期日通りにやることが当たり前の日本人にとって、「予定はあくまで予定」と考える人たちと仕事をするのは、言葉が違う以上に大変なことだと思います。

この本の素晴らしいところは、時間の価値観の違う人たちとどうやって仕事をしていけばいいかも書いてあるところ。

台湾で働きたい人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
もう働いているという人にもお勧めです。