一週間

気がつけばもう2月。
あと数日でもう旧正月ですな〜。年の瀬。

この一週間、私は夫から伝染されたウイルスと戦い、使い物になからなかった。
熱が39度まで上がったのは一日だけだったが、その後は一日毎に35度台と37度台を繰り返し、熱がないときでも頭はぼんやりしていた。
一足先に治っていた夫からは再三病院へ行くように言われたが、私は病院で、ビタミン色の液体が満ちた太い注射を二本も打たれた直後えずいていた夫の姿を見ていたため、頑なに行かなかった。夫は病院からもらった、色とりどりの薬を飲んで治したが、その薬にももれなく副作用が付いていた。私は注射や薬の効き目よりも副作用のほうが恐ろしかった。

少し時間を戻すが、夫の体調が回復に向かいかけた1月末のある日、住んでいるマンションで不穏な貼紙を見かけた。
「このビル、政府から、人住んじゃだめって言われたんで、2月20日までに出てってね!よろしく!」
という内容であった。

引越し、決定である。
もともと火事のあったビルであり、去年は去年で消防法か何かに引っかかったとかで、5階より上の階に人が住めなくなった。5階以上の住人が軒並み引越ししていく様を目の当たりにしていたので、予想できなかったことではない。

その後、管理人から「あれはちょっと困った住人を追い出すために張ったものだから、お前たちは引っ越さなくてもいいよ」と言われ、じゃあ、引っ越さなくてもいいか、という気になっていたのだが、「このビル売ります」という張り紙がビルの入り口の横に張ってあったと聞いたときには、流石にもう引っ越そう、という気になった。

インターネットで部屋探しをしたところ、なかなかいい感じの部屋があったので、私は具合が悪いのを押して夫と見に行った。そして、見事に病状を悪化させ、その後丸二日も寝ることになったのだ。

もうこの際だから書くが、熱が下がったからと先週の金曜日には、事前に予約してあった検査のためにMRTに乗って大きい病院にまで行っていた。そして、その後発熱し、熱が落ち着いたからと部屋探し、そして発熱である。
あんた、ばかあ? である。

見に行った部屋は、写真で見たほどよくはなく、駅から遠いこともあって、また他を探すことになった。