温泉

思い立って、新北投に温泉に入りに行ってきました。

行ったのは瀧乃湯という裸で入れる共同浴場。
女湯ののれんを潜ると下駄箱があり、その先に裸のおばちゃんがお湯に入るでもなく座っているのが見えます。
いったい、どこで服を脱ぐのだ? としばし途方にくれましたが、風呂場の奥に荷物置場があるのを発見。裸のおばちゃんの合間をぬって、荷物置き場にたどりつきました。みんなが裸の中で服を着ているというのは何とも恥ずかしいのでさっさと服を脱いでお湯に浸かることに。

狭い風呂場に15人近くの人がいるというのに、みなお湯に入らずおしゃべりしています。なぜだろうと、不思議に思っていたのですが、入って納得。入ってられないぐらいお湯が熱い。1分も入ってられません。

私の後から来た女の子はあまりの熱さにお湯に入れず、ずっと風呂の脇に座って、回りの人とおしゃべりしていました。

私が行ったときは、風呂の前にでんと座っているおばちゃんがいて、新しく人が入ってくるたびに、「あれをするな、これをするな、そっちは熱いから向こうから入れ、熱いから一気に入るな、徐々に入れ」 と大きな声で世話を焼いていました。

「なぜかサウナにはいつ行ってもその場をしきる人がいる」
というよしもとばななのエッセイを思いだし、
おお、これが噂に聞いていたサウナなどにいるというドンか…!
とおばちゃんがこの場のドンであることをすぐに理解。
ドンに怒られないように入ろう、と回りをよく観察して入っていたいたつもりですが、私も他の新人と同じように、大きな声で注意を受けたのでした。

久々にお湯に浸かれたのはよかったですが(我が家はシャワーのみなので)、妙に気疲れして新北投を後にしました。