「天做不合」


「天做不合」侯文詠
言語交換していた台湾人の学生さんに「おもしろいから読んでみてください」といただいた本。

主人公は小潘という小学生の男の子。中学生のお兄さんとまだ小さな妹がいます。お母さんは踊りが得意な専業主婦で、お父さんは会社員。

毎回小潘が素直に大人のいうことを聞いて行動した結果、面倒を引き起こし親が烈火のごとく怒り出し、多分そこが笑いのポイントなのかな、と思うのですが、私は小潘が可哀想で笑えませんでした。自分が子供になったようで、胃がきりきりしました。

帯(背中部分)には爆笑と銘打ってあるのですが、台湾人にとって、親というのは理不尽なものだという共通認識があるのか、それともこの親があまりにもひどいから笑えるのか…。謎ですなあ。

成語や慣用句が結構あり、わからない部分もありましたが、会話が多くけっこう読みやすかったです。