当たり前だったことが、そうではなくなる。

大学生ぐらいまでに知り合った友人とは、自分のそれまでをお互いに話してきたような気がします。
どんなことがあって、どんなことを考えて、何が好きで、何が嫌いで。

働きはじめると、なかなか、そういうことは話しません。
まず、今、の話、その後は将来の話。そして過去の話。
過去の話と言っても、せいぜい大学を卒業したあたりまでしかさかのぼりませんし、こちらも年を経るにしたがって、昔のことを覚えてられなくなりました。

ほんとうに人間の記憶力には限界があるんですねえ。

高校生のときは一大事だったことも、今となっては、ああ、そんなことあったねえ、という程度です。

しかし、そう考えてみるとお互いのことを理解するって、かなりの時間がいたんだなあ、と思います。

社会に出て知り合った人と深く話し合うことってなかなかないんで、学生時代当たり前にしていたことは、とても貴重だったんだなあ、と思います。